大学生の多くが意識するタイムパフォーマンスとは

タイムパフォーマンスとは?

タイムパフォーマンスは「タイパ」と略されることも多く、あることに対して費やした時間に対して得られる成果のことをいいます。
つまり、「タイムパフォーマンスが良い」というのは、短い時間で大きな成果を得られることを表します。
反対に「タイムパフォーマンスが悪い」というのは、時間をかけても得られる成果が少ないことをいうのです。

費やした金額に対して得られる成果を表す「コストパフォーマンス」という言葉は、以前から使用されてきました。
しかし、最近ではスマホが普及したため、細切れのわずかな時間であってもさまざまな情報を得ることが可能になりました。
そうした背景があって、コストパフォーマンスより、より短い時間で自分にとって得になったり満足できたりするタイムパフォーマンスの方が重視されるようになっているのです。

大学生はタイムパフォーマンスの意識が高い傾向がある

タイムパフォーマンスの重要性は全世代が実感していることですが、とくに大学生はタイムパフォーマンスの意識が高い傾向にあります。
実際、大学生が話しているのを聞いていると、「タイパが良かった」「タイパが悪かった」というように、タイパという言葉を多用しています。
大学生がなぜタイムパフォーマンスの意識が高いのか、その理由は以下の2つです。

まず1つ目は、生まれたときからインターネットがある環境が当たり前だったからです。
デジタルネイティブとも呼ばれる世代である大学生は、生まれたときから何かを調べる際にはインターネットを利用してきました。
そのため、インターネットを通じて自分がほしい情報を得られることは当然のことであり、重要なのはその情報にいち早くたどり着くことなのです。

大学生の多くは時間をかけずにほしい情報を得られた時に満足度が高まり、なかなかほしい情報を得られなかった時には不満を感じます。
このように、スマホやパソコンから検索する際に効率化を求めるため、タイムパフォーマンスの意識が高いのです。

2つ目は、非効率なことや無駄を拒否する傾向にあるからです。
大学生は子どもの頃から分かりやすいコンテンツを探し当て、効率的に物事を進めることが体に根付いています。
デジタルネイティブではない世代には、失敗を繰り返しながらもがむしゃらに頑張る人や、周囲の人に仕事の進め方を教えてもらいながら覚える人は多くいます。

しかし、デジタルネイティブである大学生は先にインターネットで最適な方法について検索してから取り組み、効率化を図ります。
実際、人と話し合って結論を出すディスカッションよりも、自分で調べてまとめるレポートの方が得意な大学生が多くいます。
このように非効率なことを嫌がる大学生は、タイムパフォーマンスの意識が高いのです。