真面目な人ほど注意?学生が被害に合いやすい「ブラックバイト」とは

真面目な人ほど注意?学生が被害に合いやすい「ブラックバイト」とは

ブラックバイトってなんだ?

自分が大学生の時にも友人がブラックバイトにはまってしまい、結局彼は留年、今でこそ立派に社会人となっているけど、本当に悲惨な目に合ったのです。
ブラックバイトというのは簡単にいうと学生が学生らしい生活を送ることができなくなるバイト、まるで正社員のようにメインの仕事を任されて業務の一部の人材として組み込まれます。

シフトは通常バイトの場合、バイトする人の都合に合わせて確認して決めるものですが、ブラックバイトの場合、一方的に決められてしまうので課外授業はおろか、通常の授業すら出られないことが出てくるのです。
こうしたブラックバイトの中には違法なことを行っているところもあり、雇用する側がしてはならないことを平気でしています。

ノルマがあり達成できないと商品を買取させられる、休憩時間がなく食事もとれない、サービス残業は当たり前、上司からのパワハラ、セクハラで次第に精神的に追い込まれていくのです。
働かなくてはならない、学校の授業を休んでも働かないと迷惑がかかる、またいじめられる、こうしたことが行なわれている可能性が高いのが、ブラックバイトといえます。

ブラックバイトが多くなったのはどうしてか

個人的な見解になるけれど、ブラックバイトが多くなったのは二つあると思っています。
一つはバブル期のように親御さんが経済的に余裕を持っていない、場合によっては大学に活かせる余裕がなく、奨学金とアルバイトで何とか大学に通っているという学生が多くなったことです。

アルバイトしないと生活できないし、学校に通うこともできない、「バイトしなければならない状況」があるから、ブラックバイトにはまってしまうことが多くなると感じています。
また地方から出てきて、バイトも今までしっかりしたことがないという学生の場合、「都会のバイトってこんなものなんだ」と思ってしまうこともあるようです。
そうしているうちにどんどんブラックバイトの仕組みにはまり、大学に行くことが難しくなっていきます。

もう一つは雇用の中で非正規雇用に頼りきっている企業があるということです。
人件費をなるべく削減したい、正社員はコストがかかるから学生のアルバイトはいい標的になります。
低賃金で非正規雇用で働かせることができる、時間があるならどんどん働きたいと思う苦学生などは、このブラックバイトにはまりやすい仕組みになっていると思うのです。

ブラックバイトにはまりやすい学生とは

これもあくまでも自分が思うことなので違うという意見もあると思います。
ブラックバイトにはまりやすい学生は、まず真面目、自分に与えられた仕事を何とかこなそうと頑張ってしまう学生です。
それが理不尽でおかしいだろう?と思うことでも、一度与えられた仕事はこなさなくてはと思ってしまう、こういう真面目な学生はブラックバイト側とすれば非常に都合がいい人材になります。

ブラックバイト側はノルマを達成出来たらちょっと給料をよくするなど、出来高制などをうまく使い、本当は他のバイトよりもずっと賃金が低いのに、ノルマをもっと達成すればもっと稼げるなどおいしいエサも与えてしまうのです。
親から援助を受けることができない学生は、頑張れば頑張っただけお金になる!と頑張ってしまうのです。

大学生も労働法を知る機会を作ってほしい

学生は労働法なんて高校の時にちょっとかじるくらいで、深くは知りません。
でも自分でアルバイトできる大学生になる前に、労働法を詳しく知る機会があれば、これってブラックバイトでしょ?と気がつくこともできるのです。

ブラックバイトは労働法違反を含むことが多いので、労働法さえ理解していればブラックバイトにはまることは少なくなると思います。
高校生くらいで最低限、働くために必要な法律、知識を持たせることが重要です。