東京都現代美術館の魅力

東京都現代美術館の魅力

東京都現代美術館の歩み

東京都現代美術館は1922年に東京博覧会が開催された4年後に、現在の上野公園内に前東京府美術館がオープンしました。
明治期から大正にかけての当時の作品を展示する美術館の必要性が、美術界では強く求められての開館だったのです。
様々な知識人の間では、様々な思いが交差していましたが、最終的には、作家たちの発表の場となってゆき、ここに飾られる事が作家としての登竜門のようになっていきました。
東京府美術館は老築と規模拡大に伴い、何度か立て直しされています。

1995年に現在の江東区三好に東京都現代美術館がオープンすると、現代美術品コレクションのいくつかが、移籍されて公募展などが積極的に開催されるようになりました。
運営者も何度か変わりましたが、2002年以降は東京都歴史文化財団が運営しています。
さらに拡大した作品や公募展に対応できる新美術館構想が浮上、2007年に国立新美術館が創設されました。

一方東京都現代美術館は建物の老築もあって、2010年に改築工事のために休館されています。
2012年にリニューアルオープン後は、レストランや資料室、アートラウンジなどがリニューアルされました。

東京都現代美術館が掲げる基本方針と活動範囲

東京都現代美術館が目指す方向性が3つあります。
1つは現代美術の魅力を国内外に広くPRしていく事と、文化の継承と保存、時代にあった柔軟な姿勢を維持し続ける事です。
いわゆるメッセージ性を持つ美術館である事です。

優れた作品ができる限り多くの人の目に触れるように、鑑賞機会を広く一般に提供していくものでなければなりません。
子供達への美術教育も重要です。
新進作家に関しては、創作展示への惜しまない支援と拠点確保に尽力する事も、重要な使命となります。

美術館の健全な運営のためにも、次世代への担い手を育成していく事が急務です。
開かれた美術館として地域への貢献もしていきます。
教育普及、展覧会、調査研究、美術図書室、作品収集の5つの項目が、今後は積極的に活動していく領域です。

東京都現代美術館はここが素敵

東京都現代美術館そのものは木場公園内にあって、近代的でモダンアート的な要素を伴った、おしゃれな外観をしています。
館内にはコルクの丸い椅子が随所にいくつも設置されていたり、子供図書室が新規オープンされたりなど、地域住民に広く開かれた美術館としての性質を持った美術館です。
一般図書室は親しみやすいレイアウトと什器を伴っています。

ミュージアムショップやエントランスが新設された事で、カジュアルな雰囲気も併せもち、普段使いしてもらえる美術館になっています。
その他語りつくせないほどの魅力満載です。

東京都現代美術館へ迷わず行くには

最寄り駅は清澄白河駅、木場駅、菊川駅と3駅に囲まれた好立地で、各駅から10分程度の徒歩圏内にあります。
直近は首都高速9号深川線木場駅もしくは枝川駅です。
都内であれば都営バスが何本も利用できます。